歯磨きは毎日きちんとされていますか？この“きちんと”という部分に自信のある方は少ないと思います。では、どういう磨き方をしたら“きちんと”に自信が持てるのでしょうか。
かいづかおや子歯科では、１本ずつ磨く方法でご指導しています。皆さんの普段の歯磨きを鏡で見てみてください。どこを磨いたかわからない磨き方の方が多いようです。いわゆる「口の中磨き」になっているはずです。そこで「１本ずつ磨き」に変えてみてください。口の中に歯は親知らずが無ければ、全部で２８本あります。さらに歯には面が、咬む面・前・後・舌側・ほっぺ側と５面あります。したがって２８本×５面で１４０面になりますから、１４０ヶ所磨く事になります。すごい数のように感じられると思いますが、歯ブラシは歯の１本半分程度の長さがありますから、その半分（７０ヶ所）くらいと考えてください。そして力を抜きましょう。力を入れて何年も磨き続けると、いわゆる歯茎が痩せたとか、歯が延びたと言われ歯肉退縮となり、知覚過敏や歯のえぐれ（くさび状欠損）を作り出します。１本ずつ磨けばブラシの1回に動くスピードも遅くなり、より力も抜けてくるでしょう。
文面ではお分かりにくいと思いますが、かいづかおや子歯科では、歯ブラシ指導の時には私自身がお口の中に歯ブラシを入れて動かし、毛先が歯、歯肉に当たる感覚を体感していただくようにしています。第1回と話がだぶりますが、歯磨き粉やフッ素のお話を今回のお話を踏まえてお送りします。


第五回「お風呂と歯磨き」
第四回「幼稚園保育園検診と子育て支援センターでの講演と検診から」
第三回「お子さんの歯磨きの仕方（当院でお話していること）」
第二回「きちんとした歯の磨き方とは？」
第一回「フッ素を塗りましょう」